動画をコードで作る Remotion を、Claude Code と組み合わせて試してみました。動画編集は手間がかかると思ってなかなか手を付けていませんでしたが、日本語で頼むだけでテロップやアニメーションの入った動画ができました。インストールからCMの試作までの流れと、使った道具をまとめます。

この記事の情報は2026年10月時点のものです。Remotion のバージョンやライセンスは変わることがあるので、最新の内容は記事の末尾にある公式ページで確認してください。

Remotion とは

React で画面を組み立てて、mp4 に書き出すツールです。文字も動きもコードで書くので、Claude Code に「テロップを入れて」「もう少し落ち着いた雰囲気に」と頼むと、コードを書き換えて作り直してくれました。

インストール

npx create-video@latest

Claude Code にこのコマンドの実行を頼んだところ、1分ほどでプレビュー画面(Remotion Studio)がブラウザで開きました。Node.js が入っている必要があります。

Remotion Studio の画面。中央にプレビュー、下にシーンごとのタイムラインが並ぶ

Remotion Studio には動画編集ソフトと同じようなタイムラインがあり、再生位置を動かしながら確認できます。対応している要素は、タイムラインやプレビューの上でドラッグして調整でき、その変更はコードに書き戻されます。今回の修正は、すべて Claude Code への日本語の指示で行いました。

最初は Google ドライブの同期フォルダの中に作ってしまいました。node_modules の数万ファイルまで同期の対象になるので、同期しない場所に作り直しています。

最初に試したこと

スマートフォンで撮った縦長の動画を何本か渡して、SNS向けの短い動画にまとめてもらいました。不要な部分と無音を切るくらいだろうと思っていましたが、見どころを選び、文字起こしからテロップ、アニメーションまで付いた動画になりました。テロップが顔にかぶった箇所も、日本語で指示するとすぐに直りました。

セミナー録画からハイライトを作る

64分のセミナー録画から、60秒のハイライトを作ってもらいました。頼んだのは「テロップを入れて魅力的に」「私以外の参加者は入れない」の2点です。

Claude Code は文字起こし、声による話し手の判定、画面に写り込んだ参加者の一覧などの切り落とし、見どころの選択、テロップ付きの書き出しまで進め、依頼から20分ほどで完成しました。

公式の Agent Skills を入れる

Remotion は、AI向けの手順書(Agent Skills)を公式に配っています。

npx skills add remotion-dev/skills

これを入れてからハイライトを作り直してもらうと、BGMと効果音、話す言葉に合わせて色が変わるテロップ、場面の切り替えの動きが加わりました。

CMを試しに作る

デジタルアオバの紹介CMと、準備中の Claude Code 講座のCMを試しに作りました。どちらも15秒です。紹介CMは「事業者向けに、ポップな感じで」と頼み、このサイトと社内の資料を読ませて、12分ほどで初稿ができました。

少しポップ過ぎたので、講座のCMは落ち着いたトーンにしてもらいました。最初の版は講座の内容が伝わりにくく、音楽も暗かったので、冒頭の順番と曲を変えています。

横長(16:9)と縦長(9:16)は、同じコードから両方書き出せました。

人が決めたところ

  • 音楽:Claude Code は曲を聴けないので、候補を15秒ずつ書き出してもらい、聴いて選びました
  • 見た目と伝わり方:「ポップ過ぎる」「講座の内容が伝わりにくい」は、できた動画を見てから気づきました

使った道具

道具 役割 費用
Claude Code 指示を受けてコードを書く Anthropic の契約
Remotion 4.0.529 動画を組み立てて書き出す 条件付きで無料
Remotion Agent Skills AI向けの手順書 Remotion と同じ
FFmpeg 録画の切り出し、音量の調整 無料
mlx-whisper 文字起こし(Mac) 無料
faster-whisper 文字起こし(Windows) 無料
Resemblyzer 声で話し手を見分ける 無料
Kevin MacLeod の曲 BGM 無料(クレジット表記が必要)
Kenney の効果音 クリック音など 無料

動いたパソコン

Windows のほうも、文字起こしから動画の書き出しまでできました。このスペックでも動きました。メモリ8GBのパソコンではまだ試していません。

ライセンスの確認

Remotion を無料で使えるのは、個人、従業員3人までの会社、非営利団体などです。これに当たらない会社は、有料の Company License が必要になります。条件は変わることがあるので、使う前に公式のライセンスページで確認してください。

手元の録画を1本 Claude Code に渡して、短いハイライトを頼んでみるところから始めるのがおすすめです。

参考(公式の情報)